9月6日(日)音楽の友ホールでのリサイタルが、無事に終了いたしました。
当日は雨にも関わらず、約100名のお客様にお越しいただきました。
ありがとうございます!!
近頃、人気急上昇中の街・神楽坂にある音楽の友ホール。
定員150~200名の小ぶりのホールですが、天井が高く音響が良いホールです。 こちらのホールの魅力は、<ベーゼンドルファーインペリアル290>が置いてあること。 <インペリアル>の名は、ハプスブルク王朝に献呈されたモデルであったことから来ているそうです。(音楽の友ホールHPより)
通常ピアノの鍵盤の数は88鍵ですが、このピアノは低音部分にプラス9鍵、全部で97鍵あります。
左側の黒く塗られている鍵盤が、通常より多い部分です。 実際の演奏では、黒く塗られた鍵盤部分の音は使いません。
しかし、この音の弦が倍音(ひとつの音を鳴らした時に、同時に振動する周波数を持つ音)の共鳴弦として作用するため、より艶やかで色彩豊かな響きを得ることができるのです。
ベーゼンドルファーは、ドイツ・オーストリアの作品が合うイメージですが、音域による音色の味わいの違いを表現できるこのピアノなら、今回のメインプログラムであるショパンのバラードの魅力をより引き出せるのではないかと考え、この会場を選びました。
さて、前半は、19世紀終わり~20世紀前半にかけて活躍したフランスの作曲家、ドビュッシー、サティ、プーランクの作品から。
ワルツ形式で書かれた作品が中心のプログラムです。
サティ(1866~1925)
ジュ・トゥ・ヴ
幻想ワルツ
プーランク(1899~1963)
ワルツ(《6人組アルバム》より) FP17
即興曲 第7番 ハ長調 FP63
即興曲 第12番 変ホ長調「シューベルト讃」 FP113
即興曲 第15番 ハ短調「エディット・ピアフ讃」FP176
メランコリー
ドビュッシー(1862~1918)
夢想
レントより遅く
喜びの島
変わり者同士のドビュッシーとサティが30年に及ぶ固い友情で結ばれていたり、プーランクはサティの影響を面白いほどまでに受けていたり・・・異なる個性を持つ3人ですが、非常に興味深い人間関係が見て取れます。
それらを解説しながらの演奏でしたが、熱心に聞いてくださるお客様の表情に励まされ、ついつい喋り過ぎる私でした…(笑)!!
・・・その2に続きます。