後半は、ショパンのバラード全4曲。言わずと知れた名曲揃いです。
ショパン(1810~1849)
バラード第1番 ト短調 Op.23
バラード第2番 ヘ長調 Op.38
バラード第3番 変イ長調 Op.47
バラード第4番 ヘ短調 Op.52
1曲だけでも、リサイタルのメインプログラムになり得る充実した内容であり、しかも書かれた年代がそれぞれ異なる4曲のバラードを、どのような流れ、テンションで演奏するか、準備の段階でかなり試行錯誤しました。
音楽の渦に飲み込まれそうになる瞬間が何度かありましたが、全曲通して弾くことで、バラードの例えようのない奥深さを身をもって感じることができました。
アンコールでは、研究テーマにしているドビュッシー校訂版のショパン作品(論文はこちら)から、『練習曲 p.25-1 エオリアンハープ』と『小犬のワルツ』を演奏しました。
「音楽の魅力って何だろう?」「なぜ自分はピアノを弾きたいのだろう?」と自問自答することの多かったこの半年間。
考えられる全ての準備をしてリサイタルに臨んだ訳ですが、それだけでは演奏は完成しない、と改めて感じる本番でした。
聴いてくださるお客様の集中力、楽器や調律師さんとの相性、スタッフさんの作ってくれる空気感、当日の天気、湿度…様々な状況と演奏者が化学反応を起こして初めて演奏ができあがるのだと思います。
さて、今回のリサイタルにも、これまでお世話になった沢山の方々がいらしてくださいました!
学生時代から伴奏させていただいている「多摩童謡の会」の皆さま。
かれこれもう10数年に渡り、応援してくださっています♪
前職の弥栄高校、音楽専攻の生徒たち。
たった半年会わなかっただけで、見違えるほど大人っぽくなっているではないですか!!皆ありがとう、北海道にも遊びに来てね♪
こんなに可愛いお客様まで♪ 赤ちゃんの頃から知っている2人です。
最後まで一生懸命聴いてくれました!
パリから帰省中のピアニストの友人と私の両親。今回もとってもお世話になりました!
当日いらしてくださった方々はもちろん、励ましの言葉をいただいたり、支えてくださった全ての皆さまに、この場を借りて心からお礼申し上げます。
ありがとうございました!